2023年6月28日、ジャズシンガー飯田さつきの5枚目となる『FIVE~SATSUKI sings with strings~』が発売されました。小美濃はベース演奏のほか、「In The World」で楽曲提供・ストリングスアレンジもしています。
さつきちゃんは同い年ということもあり、長く仲良くさせてもらっています。節目節目のコンサートで参加できないということが続いたのですが、やっとレコーディングまで参加することができました。
同年代でオーソドックスなジャズを、これだけ存在感ある形で表現できるシンガーは貴重です。ぜひお手にとって聴いてみてください。
魂に響く飯田さつきの歌声がバイオリン・ビオラ・チェロのストリングスに包まれ七変化し色彩豊かに空間を包む。
新オリジナル曲2曲を含む11曲によりJAZZ界に新風を巻き起こす、自身5枚目の超意欲作!数々の受賞歴を誇る実力派ジャズシンガー飯田さつきが、前作で3管入り「Old Fashioned」を発表してから6年。
https://tower.jp/item/5741214/FIVE~SATSUKI-sings-with-strings~
スタンダードを直球で歌える稀有な正統派シンガーとして存在感を増し、沢山の経験を積んできた。自身5枚目となるニューアルバム「FIVE」では、バイオリン・ビオラ・チェロの3stringsを迎え、気心の知れた大好きな仲間のピアノ・トリオ(通称HAGURUMA)メンバーとの豪華編成で、新しいJAZZ空間を創り上げた。
カーメン・マクレエをアイドルとする飯田さつきだが、近年、「サラボーンを彷彿とさせる」と言われるようになり、今作ではサラボーンの代表曲「A Lover’s Concert」を保坂修平による美しいアレンジで謳い上げている。インスト曲として浸透している「Moanin’」や、オスカー・ピーターソンの名曲「When Summer Comes」が、ストリングス入りの意欲的なアレンジで新たな生命の息吹をあげる。Stringsアレンジのほとんどはピアノの保坂修平が手がけた。
今回書き下ろされたオリジナル曲2曲も聴きどころである。飯田さつき作詞作曲の「No,No Lie!」一度聴いたらメロディとその面白い曲調が耳に付いて離れない。もう1曲はベースの小美濃悠太作曲&編曲、飯田さつき作詞による「In the World」。ヴォーカリーゼ風の限りなく大空へ舞い立つような浮遊感が拡がっていく素晴らしい作品となった。ドラムの長谷川ガクも「The Old Black Magic」をアグレッシヴにアレンジ。このようにトリオメンバー全員が編曲に加わった意欲作となっている。また特記したいのは「Send in the Clowns」。故、瀬川昌久氏が飯田さつきに歌って欲しいと希望されたこの曲を、ピアノとStringsバックに思いを込め深みのある表現で歌う。世界大恐慌時アメリカで生まれた曲「On the Sunny Side of the Street」は、コロナ禍の日本の閉塞的状況と似ているが、「明るい表通りで」とNHK朝ドラでも起用されたこの名曲を飯田さつきは敢えてゆっくりしたバラードで豊かな低音を響かせて渋く語りかける。アルバム最後は、なんと美空ひばり「川の流れのように」である。歌謡曲をJAZZとして取り上げる心意気とその歌唱がここで大いに光る。