20221022

ずっと平日昼間にひそやかに配信を続けてきた「織りとコントラバスの実験室」、ついに実験室を飛び出して越生の山奥へと乗り込みました。自室に籠もるか山奥に籠もるかの二択。極端だな。

今までは織り機ギリギリまでマイクを近づけて、織り機のASMRとしてやっていたコンテンツでしたが、織る営みとコントラバスを演奏*1 する空間を作る、というパフォーマンスをついに試みることに。Shricoさんの作品の展示をやっている山猫軒へ。

当日朝になって車のエンジンがかからず、慌てて実家で車を借りて越生に向かうというドタバタがありつつも、山猫軒に着けばそこはただただリラックスして過ごせる場所。危うく寝るとこだった。


*1 「演奏」なのかどうか怪しいという話でもある。

1時間弱、照明を全部落として真っ暗な中でのパフォーマンス。「パフォーマンス」という言葉が適当なのかどうかも怪しいところで、この試みでは「音楽を演奏しない」というところがキモ。

織るという行為から生まれる音と環境音に、いわば異質な存在であるコントラバス/コントラバス奏者が加わってできあがる空間と時間。偶然交わったり離れたりする音に耳を澄ませて、興味深い瞬間、時間を聴き手に能動的に見つけてほしい、という意図があります。

結果として楽しんでいただけたようで、まずは安心しています。これで自信をもって京都2daysにも臨める!誰が見ても面白い、というものではないけど、何かが見つかるものであったと思います。

ちょっと反省するなら、やっぱり音楽にはなっちゃったな、というところか。なっちゃうものを否定しなくてもいいんだけど、もっと意図しないところに行ってもよかったというか、成り行きに任せてよかったというか。どこかでストーリーが立ち現れてくることに期待しているようなことをしてしまうというか。

結果としてどうなってもたぶん面白いんだけど、そのプロセスとしてもっと自然に任せられる意識を持ちたいなーという初公演でした。感想をいろいろいただいてはまた考える、という作業も楽しかったです。

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