名雪さんのツアーで東北に来ております。
6日、7日と続けて仙南地域で演奏するので、宿も白石に取ってみました。仙台の宿泊料金の高騰がとんでもないことになってますが、このあたりはそこまででもない様子。
20時すぎにはホテルに戻れたので、白石名物の温麺をぺろっと食べました。若かりしころにスーパーでバイトしてて、よく発注してたのに食べたことがなかった温麺。ついに伏線を回収した*1。
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前回の東北ツアーは肩首が完全にダメで、珍しくはっきりコンディション崩してたのを覚えててくれた茶房瑠チーム。演奏後の様子を見て、急遽地元の鬼才整体師さんを予約してくれました。ありがたすぎる*2。
横になった瞬間に左手首を昔壊したことを見抜き、爪先で撫でるだけなのに筋にはピリピリ痛みが走り、「今日もお仕事でしょうからあまりいじめちゃいけませんねうふふ」と笑う。
起き上がってみると、左腕が突然軽くなっていた。ぺたんこになっていた自転車のタイヤに空気を入れた直後みたいな感じ。左手の指への神経伝達に挟まってた薄皮がなくなった*3。人には見えないものが見える人はいるんだな…。
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今日は無可有の里での演奏。天気がいいので屋外でピアノも置いて、とセッティングしたものの本番数分前で天気が急変。やるほうも大変だったけど、聴く方も大変なはず。傘さしてどっしり座って最後まで聴いてくださって、こちらも気合が入りました。
演奏が終わってから、ここのギャラリーに作品を預けている作家さんの作品を見せてもらう。気圧されて動けなくなっちゃうような絵画(画集も素晴らしかった)、容積の何倍もの奥行きが見えるガラスの器、銅版を叩いて作った、キュートすぎるペンギン。
オーナーである太田さんの陶芸の話もうかがった。窯を1200℃まで暖めるのに休みなく4日(!)そのための薪割りからいえば半年(!!)かかる作業。それでも焼き終わって作品になるのはわずかなのだそう。
最後は火に任せるしかないのはそりゃそうなのだけど、「作品をたくさん生み出せないのは自分のせいだ」とおっしゃる。作家としての責任とプライドなのかな。訥々とお話しされるけど、なかなかすごい話。
*1 何のストーリーもない伏線。
*2 そしてまた演奏後マッサージしてもらった。ほんとにありがたすぎる。
*3 あとはずっと抜けない背中の痛みさえなくなれば…